「ヒッチハイクで日本を縦断してみたい。。。でも自分はもういい歳だからなぁ」
と思っているそこのあなた!
諦めるのはまだ早いです!
世の中には37歳でヒッチハイクを始めてたった3日間で九州~北海道まで縦断した猛者がいます!
まぁそれが私なんですけどもw
私は現在40歳ですが、3年前の37歳のときにヒッチハイクで大分県大分市を出発して、北海道札幌まで3日で行くことができました。
※おまけに復路は、2日間で帰ってきましたw
今回は、30代でヒッチハイクの旅をしてみたいという方が今からでも全然遅くないということを知ってもらうための記事を書きます。
また、これからヒッチハイクを始めたい人が事前に知っておいた方がいいこと等を、自身の体験も混じえながら記事にまとめていきたいと思います。
「コロナ禍が明けたらヒッチハイクしてみたいなぁ」と思いを馳せるもよし、エンタメとして読むもよし、楽しんでいってください!
↓目次はこんな感じです(クリックできます)↓
ヒッチハイクしていいのは20代まで?
ヒッチハイクは若者の特権・・・そう思う方は、まずこちらの画像をご覧下さい。
私を含め、現在30代~40代の方は「40代のオジサン」と言ったら右の画像ような想像をしませんか?
なぜなら自分たちが幼少期を過ごしたときの大人たち、「40代」というのはいわゆる昭和世代の40代だったからです。
しかし現代は違います。
30代~40代と言っても、自身のケア次第で若さを維持することができる時代です。
後ほど詳しく述べますが、ヒッチハイクにおいて大事なのは「若さ」というよりも「一瞬の見た目の印象」です。
明らかに大学生ぐらいの男子がヒッチハイクしているのと、
白髪交じりの肥満のオジサンがヒッチハイクしている姿を比べると、
前者の大学生の方が有利だと思いますが、
逆に肥満の汗臭そうな若い大学生と清潔感漂う爽やかな年齢不詳のオジサンだと、
オジサンの方が断然有利だと思います。
要は若いかどうかは確かに重要な要素の一つではありますが、それが全てではないということです。
ちなみに最近の小中学生のお父さん、お母さん世代って結構若くて洗練された雰囲気の方が多くないですか?時代が変われば「常識」も変わります。現在は30代、40代と言っても見た目は全然若いのです。
「自分は決して若くない。でもヒッチハイクしてみたい」という方は、
これを機に自身の「一瞬の見た目の印象」を少しでも良くすることに意識を向けましょう。
でも大抵の場合、
「自分はもう歳だから。。。」と考えているのは本人の勝手な思い込みです。
できない理由を並べて、本当に自分のやりたいことから目を背けるのはやめましょう。
これはマジで人生損します。
死ぬ間際まで「俺はずっとヒッチハイクやりたかったけどできなかったんだ」と言い続けることになりますw
まずは「ヒッチハイクに年齢は関係ないんだ」ということに気づきましょう。
一度きりの人生、やってみたいことはとにかくやってみましょうw
ヒッチハイクに適したファッションとは?
ヒッチハイクで重要なのは「一瞬の見た目の印象」です。
ドライバーさんは遠くから車で走ってきて、「お?なんか立ってるな」と気づいて、ヒッチハイカーの目の前を通りすぎる一瞬の印象で乗せてもいいかどうかを判断します。
そのときに気にしているのは、ヒッチハイカーが若いかどうかということよりも、印象がいいかどうかということです。「若くて不潔そうな人」よりも「年齢不詳だけど清潔そうな人」の方が圧倒的に有利でしょうw
身なりは極力「清潔感」を重視して、「この人なら乗せても臭くなさそう」、「変なことしなさそう」と思われる程度の格好をしましょう。
ちなみにそれほどオシャレじゃなくて良いです。むしろオシャレすぎだと敬遠されます。
あくまでも万人に「嫌われなさそう」な、服を意識して選びましょう。目指すは「平均点」です。
ユニクロ、GU、そしてスポーツ系ファッションも受け入れられやすいのでオススメです!
あと、男性はヒゲはなるべく剃りましょう!
ヒゲがあるだけで、特に女性ドライバーさんやご高齢のドライバーさんからは怖がられる確率が高くなります。筆者もヒッチハイクの旅中はテントでの野宿生活でしたが、ヒゲだけは徹底して剃っていました!
絶対に外せないアイテム8選!
私が実際にヒッチハイクの旅で持って行った荷物を紹介します。
①スケッチブック、黒と赤の油性マジック
ヒッチハイクの必需品。行き先を書いて掲げるアレです。
マジックは絶対油性を準備しましょう。小雨が降ったりして文字がにじんだら、ドライバーさんが読めず、乗せてくれなくなる率が高くなります。
ちなみに私のはダイソーで買ったものですが、
旅が終わって3年以上経った今でも思い出の品として残してあります。
②簡易テント
「テントを張る」なんていうと、大掛かりな作業のように思えますが、
最近は折り畳み傘のように開くだけで完成するテントが安価で手に入ります。
上の画像の一番右の茶色いアイテムが簡易テントなのですが、マジで簡単に寝床が完成しました。
旅に出ていた約1週間ほぼこのテントの中で寝ましたが、快適でした!
ちなみに近所のホームセンターで購入して2980円でした!
③寝袋
筆者が旅をしたのは2018年の真夏でしたが、寝袋は持って行ってました。(画像の水色のやつです)
真夏であっても特に北日本は夜は結構ひんやりしますので、オールシーズン持って行くことをオススメします。結構枕としても使えますし、銭湯の休憩所とかでも使えました!
④デオドラント(消臭)スプレー
ヒッチハイクの旅をする上で、匂いには特に気を付けましょう。
あなたがドライバーさんの立場だとして、車内に1人でも汗臭い人が乗って来たら?・・・
車内が一瞬で地獄と化しますよね?w
せっかく親切で乗せてくれたドライバーさんに迷惑をかけてはいけません。
匂いには最大限気を使いましょう。
ちなみに私は車に乗せてもらっている時間以外はこまめに体中にスプレーを吹きかけて消臭していました。
気を使いすぎるぐらいでちょうど良いと思います!
⑤体拭きシート
長旅となればお風呂に入れない日もあると思います。
そんなときに役立ってくれるのが体拭きシートです。
気になる匂いも除去してくれて、衛生的です。
確か私はビオレのさらさらパウダーシートを持って行っていたと思います。
ちなみに旅の計画段階で、サウナや銭湯の場所はある程度把握しておいた方がいいです。
(スマホで調べながら旅するのもアリですが、
旅中は充電が常にできるわけではないので事前の方がいいです)
⑥お金、クレジットカード
私は念のために北海道から九州まで帰れるぐらいの交通費は準備していました。
何かトラブルが起きて、急いで帰らないといけないような事態になっても対応できるからです。
逆にわずかなお金しか持たずにヒッチハイクで長旅に出てしまうと、
自宅から離れるたびに不安が大きくなり、心細くなってしまうと思います。
そうなると、気持ちに余裕が無くなりドライバーさんとの会話も楽しめなくなります。
多少のハラハラドキドキはあっても良いと思いますが、
「自分の食事代すらない」とかシャレにならないのはダメです。
かつて猿岩石の2人が番組の企画でやっていたような、
ほぼ無一文のヒッチハイクの旅は「生きるための旅」になってしまいます。
何か悪いことをして逃げている方を除き、
あくまで娯楽、旅行として楽しみたいという方が大半だと思いますので、
精神的な不安は極力減らしておきましょう。
ちなみに多額の現金を持って旅をするのはオススメしません。「ほどほど」が良いです。
不注意で財布を落としてしまうリスクもあるので、
現金数万円+全国で使えるキャシュカード1枚+クレジットカード1枚ぐらいあれば十分だと思います。
⑦保険証、免許証
旅行中に事故や事件に巻き込まれる可能性もゼロではありませんので、
身分を証明するものと健康保険証は持って行くべきです。
私は幸いこれらを旅の途中で使用することはありませんでしたが、
仲良くなったドライバーさんから「ちょっと眠くなってきたから、途中運転代わってもらうかも」と言われたことがありました。
結局交代することはなかったですが、長旅の途中にはそういうこともあり得ますので、
あらゆる事態に対応できるようにしておいた方が良いでしょう。
⑧口臭ケア用フリスク
④で書いた内容とリンクするのですが、旅の途中つい怠りがちなのが口臭ケアです。
サービスエリア等で久々の食事にありつけたときに、
こってりした味の濃いラーメンなんかを食べたくなるのですw
味の濃いものは大抵そのあと口臭がきつくなりますので、
できればトイレの洗面所で歯磨きをするのがベストですが、いい場所がいつもあるとは限りません。
そういうときはフリスクなどの口臭ケア用品で対策しましょう。
ヒッチハイクの旅は、狭い車内で至近距離でドライバーさんと話すことになります。
そんなときにヒッチハイカーの口臭が気になったら、ドライバーさんに不快感を与えてしまいます。
繰り返しになりますが、人様にお世話になる旅ですので、
匂いについては気を使いすぎるぐらいでちょうどいいです!
他は、普通の旅行に持って行くような物ばかりでした。
スマホ、充電器、衣類、タオル、歯磨きセット、入浴セット、爪切り等々をリュックに入れていきました。
自分で言うのも変ですが、ドライバーさんたちから見て私の荷物は割とスッキリしているように見られていたと思います。
数名のドライバーさんから「それだけの荷物で北海道まで行くの?」と言われました。
荷物が多く見えると、ドライバーさんが「うわ!乗せたくねぇ」と思う可能性が高くなりますw
なるべくコンパクト、大容量のバッグを準備して、見た感じがスッキリ見えるようにしましょう。
持って行けば良かったと思ったもの3選+1
①サンダル
ヒッチハイクでの長旅といっても、常に車に乗っていられるわけではなく、
車の停まってくれそうな場所まで移動するのは、ほとんどの場合徒歩になります。
そのため靴擦れ等で足を痛める可能性が高くなります。
筆者は普段から履き慣れていたコンバースオールスターで、2日目で靴擦れを起こしましたw
立っている時間も普段に比べ相当長くなるので、足への負担が思っている以上に大きくなります。
30代、40代で「俺は大丈夫!」という過信は危険です。
私は旅の途中で「サンダルがあれば良かったなぁ」と思いました。
ただしサンダルは意外と売っている場所が少なく、
特に高速道路に入ってしまうと、
売っている場所はほぼ皆無と言っていいでしょう。
私は靴擦れを起こしてから次の日にやっと手に入れることができました。
前もって持って行くのはアリだと思います。
ただ荷物になるのと、最悪使わない可能性もありますので、
そこは脚力に自信があるかないか等で判断する必要があると思います。
ちなみに最初からクロックス等のサンダルを履いてヒッチハイクするというのも一つの方法ですが、
サンダル(特にビーチサンダル)はドライバーさんから見て印象が比較的良くないので
あまりオススメはしません。
この辺りは個人の価値観によっても変わると思うのですが、
ビーチサンダルよりもスニーカースタイルの方が幅広い年齢層に無難に受け入れられると思います。
だって、ビーサン履いた日焼けした男の人を車に乗せるってなんとなく怖くないですか?w
印象は可能な限り良くするが吉です。
②絆創膏(ばんそうこう)
長旅となると小さなケガをすることもあります。
私の場合は①で書いた靴擦れによる小さい傷ができたのと、手指の逆剥けによる傷が痛くなったので旅の途中でコンビニを検索して30分ぐらい歩いて絆創膏を買いました。
かさばるようなものでもないので、準備しておくことをオススメします。
③交換用のSNSアカウント
ヒッチハイクの旅をしていると、多くのドライバーさんとの出会いがあります。
さらに他のヒッチハイカーさんや、
「頑張ってください!」と声をかけて物をくれる人等、
結構いろんな出会いの機会に恵まれます。
私も北海道で19歳の男子2人組が車に乗せてくれた時に、
せっかく「お兄さん、インスタ交換しましょう!」と言ってもらったにも拘わらず、
当時交換できるようなアカウントを持っていなかったために、
断念した思い出があります。
今になって当時のことが本当に悔やまれます。
あのとき彼らと繋がっていれば、会いに行ってお礼することもできたのにな・・・なんてことを思います。
コロナ禍で1つ1つの出会いの価値が見直されています。
特に30代、40代となると職場と家庭以外での出会いの場が限られ、新しい出会いを見つけるのが困難な時代になっています。
だからこそ、これからはヒッチハイクのような非日常の体験の中で出会える縁は大事にした方が良いと思います。
素敵なドライバーさんとの出会いがあれば、連絡先を聞いてみるのはアリだと思います。
ただし、断られた場合はヘタに食い下がらずサラッと流しましょう。
連絡先を聞くのであれば車から降りる3~5分前ぐらいがベストだと思います。
目的地までまだ1時間以上もある状況で、
ヒッチハイカーが連絡先を聞いて、ドライバーさんが断った場合。
なんとも気まずい1時間になってしまいますw
④ワクチン接種済証明書
私がヒッチハイクで旅をした2018年はまだ新型コロナウィルスが発生していませんでしたので、
私自身が「持って行けば良かった」と思ったものではなく、
今後はこれも持って行った方がドライバーさんも安心されるのではないかと思って書きます。
ただこの記事を書いている2022年1月30日現在では、
ワクチンを2回接種していても安心できない情勢になってきていますので、
今すぐのタイミングではヒッチハイクの旅は少し時期をずらした方が良いかもしれません。
ヒッチハイク場所を選ぶ3つのポイント
じゃあ、必要なものも分かったし、気を付けるべきポイントも分かったし、いざ出発!!
と、いきたいところですが、もう一つ絶対に押さえておいて欲しいポイントがあります。
ヒッチハイクは場所選びを間違えると本当に悲惨な目に遭います。
何時間もスケッチブックを掲げて、
たくさんの人から好奇の目で見られ、
1台も停まってくれないまま日が暮れる・・・。
まさに公開処刑ですよね。
10代、20代のうちならまだしも、30代、40代になってこんな目に遭うのは正直メンタルやられます。
これは私でも身が持ちませんw
でも身なりに気を遣ってて清潔感があるのに、
こんな目に遭ってしまうのは、ほとんどの場合「場所選び」を間違っています。
場所選びにおいて大切なのは、
①交通量が多すぎない場所と時間帯を選ぶ
②ドライバーさんが50~100m程度先に車を停める広いスペースがある場所を選ぶ
③(長距離を狙うなら)高速道路のインターの手前1~2km程度の場所を狙う
です。
①に関しては、たまに夕方の帰宅ラッシュの時間帯などに交通量の多い交差点でスケッチブックを掲げている人を見かけることがありますが、正直言って「残念」です。
私などはヒッチハイカーを全面的に応援したい人間なので、
できる限り停まって乗せてあげたいとは思いますが、
さすがに後続車に迷惑をかけてまで停まることはできません。
体感的に言って、日本には親切な方が本当に多いので、
こう考えているドライバーさんは案外たくさんいるのではないかと思います。
①と合わせて②も見落とす人が多いです。
ドライバーさんはせっかく「乗せてあげたい!停まりたい!」と思っているのに、
停めるスペースがないために後続車もいるのでそのままブーンと行ってしまう・・・。
こうならないように、100m程度以内に停まれるスペースがあるような場所を選びましょう。
③言い方に語弊があるかもしれませんが、
長距離ヒッチハイクは、一般道が大変で、高速に乗ってしまえさえすれば結構ラクです。
高速に乗ってしまえば、SAの喫煙所やトイレの前で片っ端からいろんな人に声をかけて、
「次のSAまででいいので乗せてもらえませんか?」と言いまくれば結構乗せてくれる人が多いです。
ただし高速に乗るまでは、少し気合いを入れて頑張りましょう。
高速に上手く乗るために気を付けてほしいのが「逆方面の乗り場と間違えないこと」です。
高速のインター前には「○○方面」という標識がありますが、土地勘がない場所ではそれが上りなのか下りなのかも分かりません。
この辺りはスマホで調べるか事前に下調べをしておきましょう。
37歳ヒッチハイク実体験1日目(大分市~広島県玖珂PA)
ここからは、筆者自身が2018年(37歳)当時に実際にヒッチハイクで大分市~北海道まで3日間で移動した体験記の一日目を書いていきます。
※全部一気に書くには相当時間がかかりそうなので、2日目以降はまた少しずつ書いていこうと思います。
ところどころ地名等で忘れているところもありますが、
記憶を辿りながら検索も駆使しながらなるべくリアルに近い情報を書いていきたいと思います。
失敗も包み隠さず書きますので、旅のイメージが湧くと思います。
今後ヒッチハイクの旅に出てみたいと言う方はぜひ参考にしてみてください!
1日目 大分県大分市→広島県岩国市(玖珂PA)
2018年7月27日(金)14時頃に自宅を出発し、
以前から決めていたポイントまで自転車で移動します。
大分市宮河内SAの手前約1kmのポイント。
期待と不安を胸にスケッチブックを掲げてヒッチハイクスタートです!
スケッチブックの文字は「別府方面 高速」
宮河内インターから乗って別府方面まで高速で行くドライバーさんを狙います。
1台目・・・・・。
2台目・・・・・。
3台目・・・・・。
全然停まってくれません・・・。
覚悟はしていましたが、車は目の前をビュンビュン通り過ぎるだけで停まる気配ゼロでした。
それと、意外だったのがこちらを見向きもしてくれない車の方が多いことでした。
始める前は笑われるとか携帯のカメラで撮られるとかを想像していたのですが、
案外興味すら持ってくれない人が多く、見向きもしないドライバーさんの方が多数派でした。
中には家族連れで、子どもが指を差して笑っていたりというのもありましたが、
無視よりもそっちの反応の方が嬉しかったですw
自分の読みでは、30分以内には1台目の車が停まってくれると踏んでいたのですが、
あっという間に50分ぐらい過ぎておりあっという間に15時を過ぎていました。
「ヤバイ・・・この作戦間違えてたかな・・・」
少し冷や汗をかきました。
そんなことを考えていたら、なんと約50m先に1台の白い普通車が停まってくれました!
「やった!」このときの感動は今も忘れられません!!
誰に教えられたわけでもないヒッチハイクで、
自分の頭で考えて動いた結果が形になったことに、
言葉にはできない感動がありました。
お一人目のドライバーさんはお仕事帰りのサラリーマンの方で、
恐らく年齢は私より5歳ぐらい上の方でした。
カッコイイ感じのシュッとしたお兄さんで、
「別府まででいいの?乗せてこうか?」と言ってくださいました。
SAに着けば一安心です。
別府湾SAでアイスコーヒーを買って1人で祝杯を挙げましたw
一息ついていると、大学生ぐらいの男子がドライバーさんに
「どこまで行くんすか?乗せてもらえませんか?」と聞いているところを目撃!
しかも「おう、いいよ」という感じですんなり交渉成立していましたw
す、すげー!!若いのにかなり手慣れてる・・・!
世の中には、自分が知らないだけでヒッチハイクしている人が案外たくさんいるのかもと思いました。
私も気を取り直し、ヒッチハイクを再開します。
ここからは大学生の彼のように直接交渉に切り替えます。
トイレから出てきた50代ぐらいのサラリーマン風の人に声をかけてみます。
あの、次のサービスエリアまでで結構ですので乗せていただけませんか?
あー、いいけど僕すぐ降りちゃうからほんとに近くの今川パーキングエリアまでになるよ
全然いいです!よろしくお願いします!!
こんな感じで、なんと1人目でOKでしたw
別府湾SAに立ち寄る人は親切な人が多いのか?そんな気すらしましたw
とても「いいパパ」という感じのご家族を大切にされているお父様で、
お仕事の話やご家族の話を聞かせてくださいました。
ありがとうございました!
今川パーキングエリアに到着し、
ここでも直接交渉を始めたのですが、かなり苦戦を強いられました・・・。
まず今川パーキングエリアに停まる車はそれほど多くなく、声掛け自体がそれほどできませんでした。
また割と地元の方が多く、「すぐ降りて帰るところだよ」という反応が多かったです。
こりゃ参った。。。時刻は18時近くになっており、日が傾き始めていました。
30代ぐらいの女性3人組の旅行者みたいなグループにも声を掛けたのですが、塩対応されましたw
まぁそりゃそうですよね。
もうこれはテント張ってここに泊まるしかないかな・・・そんなことを考え始めていました。
そんなときにセブンイレブンから出てきた40代ぐらいのご夫婦っぽいお2人に声をかけました。
旅行の途中のようで、山口県の壇ノ浦SAまでなら乗せてくださるとのこと!
よかったーーーー!!
しかもお2人はその手前で降りる予定だったところを、
私のために壇ノ浦まで連れて行って下さったと記憶しています。
レクサスの高級車に乗っておられる、ラブラブで素敵なお2人でした!
ありがとうございました!
壇ノ浦SAではヒッチハイカーの2人組との出会いがありました。
気さくに話しかけてくれて、少し私も緊張がほぐれました。
ヒッチハイクの旅で同志(?)に会うと少し嬉しくなるものです。
壇ノ浦は車も多く、休憩を取るドライバーさんが多いため、
声をかける回数も多くすることができました。
70歳ぐらいの男性に声を掛けると、軽トラの助手席に乗っても良いとのことだったので、
隣のPAである王司パーキングエリアまで乗せてもらうことにしました。
王司パーキングエリアに着いたのが20時過ぎぐらいだったと思いますが、
興奮と緊張のせいかまだ全然お腹が空いておらず、
飲み物しか飲んでいませんでした。
ここでもすぐに軽運送のドライバーさんが見つかり、
たしか美東SAまで乗せてもらいました。
美東SAに着いたのがたぶん21時ぐらいになっていたような気がします。
※この辺記憶が曖昧です、すみません!
さすがにお腹が空いていたので、SAの食堂で食事をすることにしました。
なんと美東SAには運よく私の大好きな瓦そばがありました!
このときの瓦そばは格別に美味かったです。
食事を済ませたあとで、まだまだ体力が残っていたので、
あと1台ぐらいは乗せてもらおうと思いました。
長距離ドライバーっぽい人に何人か声を掛けたのですが、
運送会社のドライバーさんは、特に大手の場合は、
「人を乗せるのは会社に止められてるから、ごめんね」という返答が多かったです。
これは結構ガチらしく、長距離ドライバーさんたちは、
「表向きには」ヒッチハイカーをトラックに同乗させるのは禁止らしいです。
確かに、ヒッチハイカーを乗せて事故やトラブルがあれば会社は責任を取れませんので、
仕方ないと言えば仕方ないかな~と思います。
ですので、トラックの運転手さんがこっそり乗せてくれたときは、
完全に善意で乗せてくれているので、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう!
ところでこの美東SAで私はトラックの運転手さんに助けられました。
なんと一度断って車のところまで行っていたドライバーさんがわざわざ私の元に戻ってきてくださり、
「同僚が何時間かしたらここ来るって言いよるけん、その辺で待っとって」
と言ってくださいました!
男気あふれる気づかいに感動しました!
そして深夜0時頃に本当にその方の同僚のドライバーさんが来られ、
なんと広島県の玖珂PAまで乗せていただくことができました!
その方も、「アニキ」と呼びたくなるような男気あふれる方で、
私より5歳ぐらい上のノリの良い方でした。
転職して今の会社に移って良かったという話、
中学生の娘さんがいて、めちゃくちゃ可愛いという自慢話w
※写メ見せてもらったら、本当にめちゃくちゃ可愛かったです!
たしか夜中2時ぐらいまで乗せていただきましたが、
話が面白くてあっという間に広島に着きました。
玖珂PAは、夜中はあまり人気がなく、野宿がしやすかったです。
※あくまで当時の話です。今は分かりませんし野宿場所としてオススメするものではありません。
人目につかないちょうど良いスポットがあったので、そこにテントを張って寝ました。
自分が思っていた以上に疲れていたようで、
生まれて初めての1人での野宿にもかかわらず、ぐっすりと熟睡できましたw
旅の記録は一旦ここまでにします。
全部書いてたらめっちゃ長くなるので続きは追々書いていこうと思います。
30代、40代でヒッチハイクをすることによるメリット
最後の結びとして、私が考える「オトナ」になってしまった30代以上の方が、
ヒッチハイクをすることによって得られるメリットについて書きたいと思います。
①根拠のない大きな自信が身に着く
②人に感謝できるようになる
③自分の印象を良くするための努力をするようになる
④「自分の頭で考えて動く」という生命力が身に着く
①根拠のない大きな自信が身に着く
ヒッチハイクを経験した方が口を揃えて言うのが「自信がつく」です。
まぁそりゃそうだと思います。全然知らない人の車に乗せてもらって、
対価も払わずに遠くまで連れて行ってもらえるのですから。
これはドライバーさんから少なからず「信用を得た」ということの証明になります。
他の人では得られなかったかもしれない信用をあなただから得られた。
これはめちゃくちゃ大きな自信になります。
特に会社組織で毎日仕事をしていると、
上司からの評価=人間としての評価
だと錯覚してしまいがちです。
でも全然そんなことはなくて、一歩会社の外に出れば、
「あなただから信用する」、「あなたと仕事をしたい」
と言ってくれる人はゴマンといるはずです。
「井の中の蛙」になってはいけません。
ヒッチハイクは、外の世界が無限に広がっていることを教えてくれます。
②人に感謝できるようになる
ヒッチハイクでは、普段出会えないような様々な方と知り合うことができます。
大学教授、経営者、サラリーマン、主婦、自衛官、消防士、トラックの運転手、年金暮らしのお年寄り・・・
私が出会っただけでも本当に多種多様だなぁと思います。
そしてどの人にもそれぞれの人生があって、悩みがあって、家族があって、・・・と
車内での会話から普段の会社員生活では絶対できない人生の勉強ができます。
ちなみに車に乗ったら半強制的に話さないといけなくなるので、
コミュ力も副次的に身に着くのがヒッチハイクの魅力ですねw
様々な方と話していると、自分の抱えている悩みなんてちっぽけだなぁと思わされる事が多々あります。
月並みですが、世の中は本当にいろんな人たちが支え合って成り立っていることに気づかされ、
自然と感謝の気持ちが湧いてきます。
もちろん車に乗せてもらうこと自体に感謝するべきですが、
それだけではなく、もっと広い視点で社会の様々な立場の人に感謝できるようになります。
③自分の印象を良くするための努力をするようになる
冒頭で「ヒッチハイクで大事なのは、一瞬の見た目の印象」であることを伝えました。
「ヒッチハイクをしよう!」と思うことによって、
見た目に気を付けるようになれば、
それは普段の生活にも良い影響をもたらすはずです。
「人は見た目が9割」という書籍もありますが、
あながち間違いではないと思っています。
やはり普段の生活でも、表情の暗い元気のない人よりも
明るくはつらつとした人の方が周りに人も集まり、
会社の中でも評価されるという状況はこれからも変わらないはずです。
④自分の頭で考えて動くという生命力が身に着く
最後にお伝えしたいメリットは、「人間としての生命力が身に着く」ということです。
ヒッチハイクは非常に頭を使います。
普段会社で仕事をしている人も頭をフル回転させているとは思うのですが、
それは納期や期限を上司や取引先が決めている事項について「いつまでに間に合わせよう?」と考えたり、
既に決められたマニュアルに従って、いかに量をこなせるか、
こなせない場合は上司に頭を下げなきゃいけない等、
悩むポイントの行きつく先が会社の人間関係だったりします。
加えて、もしも納期に間に合わない場合は、
上司や同僚が協力して何とか納期に間に合わせようとします。
これに対しヒッチハイクの旅は、
どこに行くか、いつまでに行くか、いつまでに帰ってくるか、
ということを決めるのは自分ですし、
途中でトラブルに見舞われて何とかするのも基本的には自分自身になります。
ですが、その分楽しむことができますし、
長旅を終えたときには言葉では表現できない「人間としての生命力」がつきます。
※ちなみに私は大分~北海道をヒッチハイクで往復できたため、
日本中のどこに無一文の状態で飛ばされても生きていけるという謎の自信がありますw
終わりに
最後まで読んで下さり(かどうかは分かりませんが、)ありがとうございました!
今回はかつての私のように30歳オーバーで「ヒッチハイクをしてみたい」と思っていながら、
なかなか一歩を踏み出せない人に向けて記事を書きました。
3年前の私は「ヒッチハイクをしてみたい」というただそれだけの理由で教員の仕事を辞めましたw
でもあの選択は間違っていなかったと思います。
ただ誤解しないで頂きたいのは退職を勧めているワケではありません!
生きていくための収入は大事です。
必ずしも仕事を辞めないとヒッチハイクできないワケではありませんので、
最初は土日の休みに挑戦してみるとかで全然いいと思います。
あとはもともと仕事を辞める予定があって有給消化の期間がある方や、
長期休暇が取れそうな方は少し遠くまで挑戦してみるのもアリだと思います!
コロナで世の中が暗いですが、
この記事を読んで「コロナ明けたらちょっとやってみるか!」など、
1人でも多くの方が希望を持ってヒッチハイクにチャレンジして下されば幸いです!